新商品「第十二代又助」120本を限定販売
完全手造りの球磨焼酎の小さな蔵・高田酒造場(熊本県球磨郡あさぎり町深田東756)ではこのたび十年余りの歳月をかけて商品化した「第十二代又助」を限定発売します。
「又助」とは、庄屋だった高田家の当主が受け継いできた名前で、現在の高田啓世(たかひろ)は十二代目に当たります。「第十二代又助」の出荷は720ml瓶で、毎年わずか数百本だけ。非常に希少な逸品です。今回は120本を販売します。
■ 構想20年、こだわりの手造り
亡くなった先代が遺した、「第十一代又助」は焼酎ファンの間で「幻の焼酎」といわれていました。
蔵では宝物のように大切に扱い、ごく少量ずつ出荷をしていましたが、すでに5年前に完売しました。
「第十二代又助」は構想から20年、最初の仕込から十余年が過ぎました。
原料の米は自家水田で栽培した酒造好適米の山田錦を使用。明治35年の創業以来の石蔵の麹室で米麹をつくり、一次、二次仕込とも甕壷を用いた手造りです。
常圧蒸留された原酒は、小ぶりの甕壷に移し、地下室でじっくり熟成しています。
米本来の甘みと深い味わいがあり、その芳醇な香りは、当家代々の重い名称である「又助」の名に恥じないものと自負しています。
■毎年、少量ずつの限定販売
先行して、一部を東京、大阪の有名百貨店の中元ギフトに紹介したところ、非常に高い評価をいただき、予定数はたちまち完売しました。仕込みと熟成の都合上、一度に大量の出荷は不可能で、毎年、少量ずつ限定販売していく計画です。
アルコール分は41度、特性箱入りの720ml。税込み価格は7350円
今回はお世話になっている地元を中心に、120本を特別販売します。
申し込みは「酒蔵・惠之助」へ。ご注文はおひとり1本のみ。先着順で商品がなくなり次第、打ち切らせていただきます。
「第十二代又助」は蔵にとっても、私にとっても心血を注いだ特別の球磨焼酎です。
芋焼酎にはプレミアムのついた銘柄もありますが、日本の食文化の中心である米を原料にする球磨焼酎は伝統、品質、可能性において優とも劣りません。
米の持つ旨みを歴史ある仕込と蒸留の技術でどこまで引き出せるか。目標ははるかに遠く、焼酎造りに終わりはありませんが、せいいっぱいやった「第十二代又助」です。