球磨焼酎の蔵元の高田酒造場(熊本県あさぎり町)が、ミカンの花酵母を原料にした米焼酎と県特産デコポンの果汁で作った「高田のリキュールDEBESO(デベソ)」を発売した。かんきつ系の爽やかな香味が人気を呼びそうだ。
高田酒造場は2008年、全国で初めてミカンの花から培養した酵母を使い、米焼酎「柑花(かんばな)」の商品化に成功。花に付着した酵母菌を使うため、フルーティーな香りが楽しめるという。
新商品は「熊本の特産を詰め込んだ商品で地域おこしを」(同酒造場)と企画。「柑花」の原酒を薄め、宇城市などで生産するデコポン「でべそ」の搾りたてのジュースと果糖を混合。酸味を引き立てるため、開花から2カ月程度で摘果したデコポンの果汁も加えた。
アルコール度数は12度。ロックやソーダ割りで楽しめる。「果実感たっぷりで、お酒が苦手な女性でも飲みやすい。暑い夏にぴったりの商品」と高田啓世(たかひろ)社長。500ミリリットル入り1050円。約600本生産し、県内や福岡市などで発売中。高田酒造場=0966(45)0200。
=2012/08/18付 西日本新聞朝刊=