界タイムズ・酒販ニュース 記載09.8.21
声 酒類業界の現状をどうすべきか!“清酒・焼酎”限定免許を
酒類業界を取り巻く環境が厳しくなってきている今日、以前の酒類業界では考えられない事が、起こってきました。
キリンとサントリーの経営統合のニュース。
大企業は、国内市場の限界を見越して、グローバリゼーション【globalization】で、海外に目を向けています。企業の利益最優先で、海外へと目を向けようとしていますしかし、国内市場を置いてきぼりにしてよいものでしょうか。
大企業は資本力があり、海外に目を向けてがんばれるでしょう。
私たち中小零細企業 小売店(酒販店)は、価格競争におされて、ますます小さくなっていくか、消えてなくなるかを迫られています。
また、問屋も統合され大型スーパー、量販店中心の価格競争にさらされ、海外どころか足下もあやうくなっています。
全国の酒造メーカー、酒問屋、小売店(酒販店)の多くは、時代の流れにおいつけず、これからどうしたらよいのかと右往左往しています。
そのような状況をよそに、消費者(お客さん)は、良いか悪いかは別として、大型店での価格競争のおかげで、安易なアルコール飲料を飲まされています。この様な現実を消費者は、本当に喜ぶでしょうか?
このままでは、日本の酒類業界はどうなってしまうのでしょうか?
グローバルの問題と技術革新の名において安易な清酒•焼酎がはびこり、昔ながらの本来継承すべき清酒•焼酎を中心に日本の酒文化を大切にすべきと思います。
清酒・焼酎の小さな企業(蔵元)も、売り場が無く頭を抱えているのが現状です。
そこで、清酒・焼酎の小さな企業(蔵元)が丁寧に造った清酒・焼酎の良さを、理解ある消費者に語り説明しながら販売する仕組みを提案します。
元々清酒・焼酎は嗜好品です。ニーズに合わせてTPOに合わせて選択しながら楽しみながら飲むものです。また自分のお気に入りの清酒・焼酎を見つける楽しみもあります。
最近の消費者の傾向は「巣ごもり」と言われています。ビールをとってみても「巣ごもり」(家庭での飲酒)は、日頃は家庭で、発泡酒や第三のビールなどの価格の安いビールを飲んでいますが、お客が来たり、何かの記念日(誕生日、盆正月、記念日など)には、本物志向のビールを選ぶようです。
また、たまの外食の時にも本物のこだわりビールを選んで飲む傾向があるようです。
清酒・焼酎もこのビールの事例にならって、消費者(お客さん)がTPOに合わせて選んで、楽しく飲んでいただくようにPR することが大切です。
「巣ごもり」傾向の家庭では、技術革新酒(経済酒、パック酒、オートメーションの酒・焼酎など)といった価格の安い清酒・焼酎を日頃は飲み、お客が来たり、何かの記念日には、本物志向の清酒・焼酎を選ぶ。
たまの外食の時には本物志向のこだわりの清酒・焼酎を選んで飲んでもらえるように啓蒙する。そうすれば中小零細企業のこだわりの昔造りの清酒・焼酎の商品は少しずつ見直されるようになるのではないかと考えます。
そこで、これからの酒類業界は、中小零細企業の蔵元、酒問屋、小売店(酒販店)をトータル的にマネジメントしながら、いい商品を造り、喜んでくれる消費者に理解して買っていただき、楽しんで飲んでもらえる方法を考えていく事が必要だと考えます。
ビール類を切り離し、清酒と焼酎に限定し、上記の方法を進めていけないものでしょうか。
聞くところによれば問屋の販売の条件に、ビールにすれば月に何千ケースも販売しなくてはならないという条件があるようです。
そこで、ビール類を扱わない問屋の免許を取扱数量をさげてでも税務署に許可していただくように働きかけて、日本の免許行政の見直しをお願いしたいのです。
例えば、アメリカのABC法、免許基準をソフトリカーとハードリカーの2種類あるように、日本の免許もビール類の免許とそれ以外の酒類の免許と2種類の免許に分けていただけることを切に望みます。そうする事により、グローバルに経営していく企業とコジンマリとこだわりの清酒・焼酎の蔵の商品の販売をしていきたい中小零細企業が、それぞれにすみわけができ、お互いが努力する事により、これからの酒類業界を支えていけると考える次第です。
特に、中小零細企業のことを考えての免許行政を切にお願いしたいと思います。 「酒蔵・惠之助」立川惠之助
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